02 / TECHNOLOGY & QUALITY
精度は、工程の中でつくられる。
最高精度は、腕のよさだけで生まれるものではありません。用途を理解し、削り、確かめ、記録する。その積み重ねが、次の一本の精度を支えています。
01MATERIAL & PURPOSE
素材と用途を理解する
どこに使う部品で、どんな力がかかるのか。それが分かると、素材の選び方と削る順番が決まります。最初に用途をうかがうのは、そのためです。
- 取り付ける相手と、動きの有無
- 受ける力の向きと、必要な大きさ
- 作る本数と、繰り返し作る間隔
02
切削・加工
同じ規格の材料でも、削れ方は一本ずつ違います。刃物の当たりを少しずつ変えながら、狙った寸法へ近づけていきます。
機械任せにできる部分と、人が判断したほうが早い部分を分けて考えます。
02切りくずの形と刃物の音が、そのまま進み具合の合図になります。
03
ねじ山と表面の確認
ねじ山は、途中で山が崩れていないか、谷が浅くなっていないかを見ます。あわせて、加工で出た小さな出っ張り(バリ)を取り除きます。
締めたときに相手を傷めないこと。それも仕上がりの一部だと考えています。
ねじ山
A山と谷連なりが途中で崩れていないかを見ます。
B頭部と表面加工で出た小さな出っ張りを残しません。
04
測定と検査
マイクロメーターやノギスで寸法を測り、検査台に並べて全体を見比べます。一本だけを見て良し悪しを決めることはしません。
- 01狙いとの差を、その場で読み取る
- 02並べて、ばらつきの傾向を見る
- 03気になった一本は、工程へ戻す
記録
05RECORD
記録を次の制作へつなぐ
測った値、削った条件、気づいたこと。書き残しておけば、担当が変わっても同じ手順に戻れます。
記録は、品質を人の記憶だけに頼らないための仕組みです。長く続けてきた理由も、ここにあります。